【12月7日 AFP】(一部更新)パリ(Paris)の中心部にある弁護士事務所で6日、小包爆弾が爆発し、弁護士の秘書1人が死亡、弁護士1人が重傷、ほか数人が負傷した。

 爆発は午後1時(日本時間同日午後9時)少し前、高級住宅地のマルゼルブ大通り(Boulevard Malesherbes)にあるビルの4階に入っている弁護士事務所で発生した。

 かつてニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領も弁護士としてこのビルで働いていたが、これまでに関連を示す証拠は見つかっておらず、犯行声明も出ていない。また、パリの検察当局によると、犯行の動機はまったく分かっていないという。

 フランソワ・フィヨン(Francois Fillon)首相は、今回の爆発事件を「野蛮な行為」として厳しく非難した。

 一方、欧州連合(EU)の会合に出席するためベルギーのブリュッセル(Brussels)を訪れていたミシェル・アリヨマリ(Michele Alliot-Marie)内相は、事件の発生を受け帰国。

 同内相は、警察当局はさまざまな可能性を考慮して捜査しているとした上で、「これといった推理はなく結論を出すにはまだ早いが、明らかにその弁護士事務所の誰かを狙った犯行のようだ」と述べた。(c)AFP