【12月4日 AFP】米ミネアポリス(Minneapolis)空港のトイレでわいせつ行為を持ちかけたとして逮捕されたラリー・クレイグ(Larry Craig)上院議員(アイダホ州選出)が3日、地元アイダホ・ステーツマン(Idaho Statesman)紙とのインタビューで、新たに浮上した同性愛スキャンダルを否定した。

 同紙は2日、クレイグ議員と性的関係をもったり、性的な誘いかけなどを受けたとする男性4人を実名で公表。事実を公表した理由について、この男性たちは同議員がゲイである事実をかたくなに否定していることに傷ついたからだと述べているという。同紙は、この疑惑に関しては「反証不可能」との見解を示している。

 これに対しクレイグ議員は「アイダホ・ステーツマン紙も認めているように、この話には決定的な証拠は何もない。わたしの名前をおとしめるような報道は許せない」と語り、同報道を強く否定した。

 クレイグ議員は、6月にミネアポリス空港でのおとり捜査で逮捕された直後は辞任を表明していたが、後に撤回、現在も上院議員の地位にとどまっている。だが、来年の上院選での再選は絶望視されている。

 この事件についてクレイグ議員は、事件の沈静化を図る目的で、軽犯罪での有罪を認め1年間の執行猶予付きの罰金刑の受けいれを表明し、共和党に衝撃を与えた。(c)AFP