【12月4日 AFP】チリのサンティアゴ(Santiago)州南部の刑務所から調理担当の収容者が脱獄したと、刑務所当局が3日、明らかにした。収容者は翌日の食事を準備した後、食料運搬車に隠れて逃亡したとみられる。

 同刑務所の看守長は記者団に対し、施設の警備システムが破られた形跡がないことから、内部に協力者がいる可能性も否定できないとの見方を示した。

 同看守長によると、脱獄した収容者は2日、刑務所の調理場に食材として配達されたトマトとジャガイモの荷にサインしている。3日の朝、収容者が見当たらなかったことから、食料運搬車の二重底に隠れて脱獄したと看守らはみているという。

 同収容者は密輸の罪で服役しており、刑期はまだ7年残っている。(c)AFP