【11月30日 AFP】29日、英ロンドン(London)の高等法院(民事裁判所)で行われているダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明のための検死審問で、元妃の交際相手ドディ・アルファイド(Dodi Al Fayed)氏が事故の少なくとも2週間前に結婚の計画を進めていたことが明らかになった。

 仏パリ(Paris)のリッツホテル(Ritz)のFranz Klein社長は、アルファイド氏から電話で婚約指輪のことや結婚後の生活拠点について相談を受けていたと証言した。

 証言によると、1997年8月18日または19日にKlein氏に電話がかかってきて、8月中は元妃とともにパリに滞在する意向を伝えてきたという。

 Klein氏は審問で、「よく覚えています。彼は『今、宝石店を通り過ぎたよ』と言って、それがヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の店舗だと教えてくれました。そして『宝石がほしいんだ。婚約するつもりだ』と言いました」と述べた。

 また、8月29日に行った2度目の会話についても証言し、「元妃の名前こそ出さなかったが、恋人と一緒に、かつては王室所有の邸宅だったヴィラ・ウィンザー(Villa Windsor)に引っ越し、パリに住むつもりだとはっきり言いました。そしてその恋人と結婚するつもりだとも言いました」と語った。(c)AFP