【11月30日 AFP】(一部更新)スーダン政府は29日、テディベアに「ムハンマド」と命名するのを児童に許可したとして、イスラム教に対する侮辱罪で起訴した英国人女性教師ギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さん(54)に対し、禁固15日と国外追放を言い渡した。ギボンズさんの弁護士が発表した。

 ギボンズさんは、禁固、むち打ち、罰金などの刑を受ける可能性もあったが、弁護士によれば、逮捕当日の25日から数えて15日間の禁固刑を受け、その後で国外追放となる。審理は7時間に及んだとしている。

 判決について、デービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相は30日、ギボンズさんが命名を許可したのは「悪意のない誤解」に基づくものだと述べ、スーダン政府の判断は「非常に遺憾」だとの見解を示した。

 また英外務省は、「問題の速やかな解決を模索するため」スーダン政府との交渉を続けると表明した。

「ムハンマド」はスーダンで人気のある名前だが、イスラム教では預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)のいかなる具現化も禁じられている。(c)AFP