【11月29日 AFP】(一部更新)スーダン当局は28日、テディベアに「ムハンマド」と命名するのを児童に許可したとして逮捕した英国人女性教師のギリアン・ギボンズ(Gillian Gibbons)さんを、イスラム教に対する侮辱罪で起訴した。

 当局の説明によると、罪状はあらゆる宗教、儀式、信仰、聖物、信者を公然と侮辱することを禁じた刑法第125条の違反で、有罪が決定すると禁固6月、むち打ち40回、罰金刑などに処される可能性がある。

 これに対し、英政府はただちに駐英スーダン大使を英外務省に召喚、本格的な外交問題に発展する懸念が大きくなった。

 スーダンの在ロンドン大使館は、同問題の友好的な解決はまだ可能との見解を示しつつ、文化の違いを強調。「われわれの文化において、テディベアは野蛮で危険な動物だ。子どもがベッドの中で抱きしめて眠るようなものではない」と述べた。

 ギボンズさんは、ハルツーム(Khartoum)の英語学校で生徒にテディベアの名前をムハンマドとつけさせたのはイスラム教の預言者への冒とくだとの生徒の保護者の訴えにより、25日に当局に拘束された。(c)AFP/Mohamed Hasni