米テイザー、カナダ空港での死亡事故について「スタンガンは無実」
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【11月21日 AFP】カナダの空港で警察官に追い詰められた男性がスタンガンにより死亡したとみられる事件について、米護身器具製造テイザー(Taser)は20日、死亡原因は同社製スタンガンによるものではないと反論する声明を発表した。
事件は、カナダのバンクーバー(Vancouver)空港で警察官数人に追い詰められたポーランド人男性、Robert Dziekanskiさん(40)が、馬乗りになった警官らにスタンガンを当てられた後、死亡したもの。警官らがDziekanskiさんに対し繰り返しスタンガンを用いたことでショック死したとの疑いがもたれている。
翌日には、事件の模様を撮影したアマチュアビデオ映像を各メディアが放映。その後、米国内でもフロリダ(Florida)州、メリーランド(Maryland)州、ニューメキシコ(New Mexico)州で、20代前半の男性がスタンガンで死亡する事故が発生し、事件は社会問題化の様相を呈し始めた。
これについて、米南西部アリゾナ(Arizona)州を拠点とするテイザーは、「同社のスタンガンが与える電流は低圧のもので、死に至ることはない。同様の死亡事故に関する法医学分析の結果でも、死因はスタンガンによるものではないことが証明されている」とする声明文を、ビデオ映像が放映された翌日、ウェブサイト上に発表した。
また、米およびカナダ警察が導入している同社製スタンガン「M26テイザー(M26 TASER)」について、「対象人物の全身に流れる電圧は最大でも5000ボルトで、平均すればわずか1.3ボルトにすぎない」と説明している。
AFPの取材に対し、テイザー広報は、メディアがカナダ空港での事件を「死のテイザー(TASER deaths)」などのタイトルで、Dziekanskiさんの死因がいかにもテイザー製スタンガンにあるかのように報道していることについて、「スタンガンを当てられてもDziekanskiさんが抵抗し続けている様子が映っているビデオ映像からも、Dziekanskiさんの死亡はスタンガンが原因ではないことが明らかだ」と主張。「スタンガンの仕組みも理解せずに結論を急ぐ軽率な行為だ」とメディアの姿勢を非難した。
一方、カナダ騎馬警官隊(Canadian Mounted Police)がウェブサイト上で公表している情報によると、同警察がスタンガンを使用する場合、5万ボルトの電圧を約5秒間、容疑者の身体に放電するとしている。(c)AFP
事件は、カナダのバンクーバー(Vancouver)空港で警察官数人に追い詰められたポーランド人男性、Robert Dziekanskiさん(40)が、馬乗りになった警官らにスタンガンを当てられた後、死亡したもの。警官らがDziekanskiさんに対し繰り返しスタンガンを用いたことでショック死したとの疑いがもたれている。
翌日には、事件の模様を撮影したアマチュアビデオ映像を各メディアが放映。その後、米国内でもフロリダ(Florida)州、メリーランド(Maryland)州、ニューメキシコ(New Mexico)州で、20代前半の男性がスタンガンで死亡する事故が発生し、事件は社会問題化の様相を呈し始めた。
これについて、米南西部アリゾナ(Arizona)州を拠点とするテイザーは、「同社のスタンガンが与える電流は低圧のもので、死に至ることはない。同様の死亡事故に関する法医学分析の結果でも、死因はスタンガンによるものではないことが証明されている」とする声明文を、ビデオ映像が放映された翌日、ウェブサイト上に発表した。
また、米およびカナダ警察が導入している同社製スタンガン「M26テイザー(M26 TASER)」について、「対象人物の全身に流れる電圧は最大でも5000ボルトで、平均すればわずか1.3ボルトにすぎない」と説明している。
AFPの取材に対し、テイザー広報は、メディアがカナダ空港での事件を「死のテイザー(TASER deaths)」などのタイトルで、Dziekanskiさんの死因がいかにもテイザー製スタンガンにあるかのように報道していることについて、「スタンガンを当てられてもDziekanskiさんが抵抗し続けている様子が映っているビデオ映像からも、Dziekanskiさんの死亡はスタンガンが原因ではないことが明らかだ」と主張。「スタンガンの仕組みも理解せずに結論を急ぐ軽率な行為だ」とメディアの姿勢を非難した。
一方、カナダ騎馬警官隊(Canadian Mounted Police)がウェブサイト上で公表している情報によると、同警察がスタンガンを使用する場合、5万ボルトの電圧を約5秒間、容疑者の身体に放電するとしている。(c)AFP