イラク政府「ケミカル・アリ」の死刑執行の無期限延期を示唆、クルド人は激怒
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【11月19日 AFP】イラク政府が「ケミカル・アリ(Chemical Ali)」ことアリ・ハッサン・マジド(Ali Hassan al-Majid)元国防相の死刑執行を無期限で延期することを示唆したことに対し、同元国防相が関与したクルド人虐殺「アンファル(Anfal)作戦」の被害者らが18日、刑の執行を求めて抗議した。
クルド人居住地に対する毒ガス攻撃を命令したとされるマジド元国防相、同様にクルド人虐殺に関与したSultan Hashim al-Tai元国防相、Hussein Rashid al-Tikriti元軍副司令官の3人に対しては、6月24日の1審で死刑判決が言い渡され、9月4日に死刑が確定していた。
イラクの法律では本来、高等法廷で死刑が確定してから30日以内である前月の10月4日までに刑が執行される予定だったが、大統領評議会を構成する3人のうち、自らもクルド人であるジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領とスンニ(Sunni)派のタリク・ハシミ(Taleq al-Hashiemi)副大統領の2人が死刑執行命令への署名を拒否しているため、いまだに実現していない。
このため、被害者らの怒りは政府だけでなく、タラバニ大統領にも向けられた。(c)AFP/Shwan Mohammed
クルド人居住地に対する毒ガス攻撃を命令したとされるマジド元国防相、同様にクルド人虐殺に関与したSultan Hashim al-Tai元国防相、Hussein Rashid al-Tikriti元軍副司令官の3人に対しては、6月24日の1審で死刑判決が言い渡され、9月4日に死刑が確定していた。
イラクの法律では本来、高等法廷で死刑が確定してから30日以内である前月の10月4日までに刑が執行される予定だったが、大統領評議会を構成する3人のうち、自らもクルド人であるジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領とスンニ(Sunni)派のタリク・ハシミ(Taleq al-Hashiemi)副大統領の2人が死刑執行命令への署名を拒否しているため、いまだに実現していない。
このため、被害者らの怒りは政府だけでなく、タラバニ大統領にも向けられた。(c)AFP/Shwan Mohammed