【11月17日 AFP】米国人画家サイ・トンブリ(Cy Twombly、79)の真っ白な作品にキスし、真っ赤な口紅の跡をつけたカンボジア生まれのフランス人女性に対し、裁判所は16日、罰金1500ユーロ(約24万2400円)の支払いを命じた。

 また、判事はトンブリ氏の意思に従い、サム・リンディ(Sam Rindy)被告(30)に同氏への損害賠償金として象徴的な1ユーロ(約162円)の支払いも命じた。

 自身も芸術家のリンディ被告は7月、仏南部のアビニョン(Avignon)にある現代美術館で、200万ユーロ(約3億2400万円)の価値があるとされるトンブリ氏の三連作「Phaedrus」の1枚にキスし、逮捕された。

 10月に開かれた公判でリンディ被告は、「キスは愛から出たもの」と主張していた。(c)AFP