【11月10日 AFP】フィンランド政府は9日、南部トゥースラ(Tuusula)のヨケラ(Jokela)中高等学校の銃乱射事件を受け、銃規制を強化する方針を明らかにした。

■EUの銃規制の流れと協調へ

 フィンランドはこれまで、未成年の銃保有を禁止する欧州連合(EU)の銃規制法に異議を唱えてきたが、同国内務省によると今後は賛成の立場に回るという。

 ジュネーブ高等国際問題研究所(Graduate Institute of International Studies in Geneva)の小型武器に関する調査によると、フィンランドの銃保有率は米国、イエメンに続いて世界第3位と高く、15歳以上であれば銃保有が許可される。

■効果には疑問も

 しかし銃規制法が強化されていたとしても、今回の事件を防げたかどうかは疑問が残る。銃を乱射したペッカ・エリック・オービネン(Pekka-Eric Auvinen)容疑者は、武器を購入した時点で18歳だったからだ。

 オービネン容疑者は16歳から18歳の男子生徒5人など計8人を殺害した後、自殺している。(c)AFP