【10月27日 AFP】(一部修正)米ミズーリ(Missouri)州で妊娠中の知人女性を絞殺し、被害者の腹部を包丁で切り裂いて胎児を連れ去ったリサ・モンゴメリー(Lisa Montgomery)被告(39)に対し、カンザス(Kansas)連邦地裁の陪審団は26日、全員一致で死刑判決を決定した。判決は後日、言い渡される。

 事件は2004年12月に発生。女児を妊娠中だったBobbie Jo Stinnettさんが自宅で絞殺され、胎内から取り出された赤ん坊が連れ去られた。モンゴメリー被告は、事件の翌日にこの赤ん坊をあやしながら知人に出産を知らせるカードを大量に準備しているところを発見された。

 同被告はStinnettさん殺害を認め、赤ん坊を自分の子どもにするつもりだったと自供したが、裁判では精神障害による無罪を主張した。

 弁護側は、被告は事件当時、想像妊娠(自分が妊娠しているとの妄想)を患っており、善悪の判断がつく精神状態ではなかったと主張。また、子どものころにひどい虐待を受けた経験があると訴えた。

 一方検察側は、被告が帝王切開手術の方法についてインターネットで調べるなど、数週間から数か月かけて犯行を計画していたと指摘した。

 陪審団の決定を受け、弁護団は控訴する構えを示している。

 陪審員が全員一致で死刑を決定しなかった場合は、被告は仮釈放なしの終身刑となる予定だった。(c)AFP/John Shultz