ダイアナ妃の最後の言葉は「Oh my God」、死因究明審問で新証言
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【10月26日 AFP】(一部修正)ロンドンで行われている1997年のダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明の審問で25日、事件の目撃者はダイアナ元妃が事故直後に生存しており、「Oh my God(オーマイゴッド)」と何度も繰り返していたと証言した。
事故現場に居合わせ元妃らに救急処置を行った観光客のDamian Dalbyさんへの証人尋問は、テレビモニターを介したビデオリンク方式で実施された。Dalbyさんは、「車両からは煙が出ていた。バッテリーを止めようとしたが、だめだった」と語った。弁護士から「車内で元妃が話そうとしていたというのは本当か」との質問を受けると、Dalbyさんは「そうです。彼女は『Oh my God』と言っていました」と答えた。
これまでの目撃証言では、元妃は事故の衝撃で乗っていたメルセデス(Mercedes)の後部座席の床に投げ出され、ドディ・アルファイド(Dodi Al-Fayed)氏のかげになり、車外からは見にくい状態にあったとされていた。
このほか、当時旅行でパリを訪れていたSebastien Masseronさんも証言し、「トンネルから煙が上がっており、破損した車体が見えた。Damian Dalbyさんが駆けつけ、救急処置を試みていた。パパラッチのうち1人が、トンネルの先でスクーターに乗っていた同僚に、『早く来い、生きてるぞ』と呼び寄せているのが聞こえた」と述べた。
Damian Dalbyさんの親族のSebastien Pennequinさんは事故現場で警察と一緒に、パパラッチが押し寄せてくるのを防いでいたという。「撮影を止めるように言ったが、それでも彼らはシャッターを押し続けていた。パパラッチの1人は元妃が生きていることを確認すると、『ダイアナ元妃が生きていると報じる必要がある』と言った」と、Pennequinさんは証言した。
ダイアナ元妃の死因究明のための審問は10月初めに始まった。最長で6か月続く見通し。陪審員らはこれまでにパリを訪れ、事故現場とリッツ・ホテルを視察している。
審問では、ぼかし加工を施した死亡前後の元妃の写真、およびフランスの救急隊が救急処置を行う様子などが公開された。(c)AFP