【10月25日 AFP】ポルトガル南部の保養地プライアダルス(Praia da Luz)で英国人少女マデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃんが行方不明になった事件で、マデリンちゃんの両親が24日、スペインのテレビ局「アンテナ3(Antena 3)」のインタビューに答え、マデリンちゃんに2人が鎮静剤を投与したという疑惑は「極めて侮辱的」だと強く否定した。

 マデリンちゃんの両親、ジェリー・マクカーン(Gerry McCann)さんとケイト(Kate McCann)さんは、ポルトガル警察が2人を同事件の容疑者として以来初めてインタビューに応じた。

 ジェリーさんは、マデリンちゃんに両親が鎮静剤を投与したとの疑惑や関連する報道について、「ばかげている。取り合うべきではない」と述べ、「マデリンや兄弟たちが薬を投与されたことを示すような根拠はまったくなく、極めて侮辱的だ」と怒りをあらわにした。

 マデリンちゃんは4歳の誕生日を迎える直前の今年5月3日、ポルトガル南部にある一家の別邸から行方不明になった。ポルトガル警察は9月、マクカーン夫妻を容疑者と断定したが、夫妻はその直後、英国に帰国した。2人は起訴されていない。

 両親が容疑者とされた後、ポルトガルのメディアはマデリンちゃんの身の上に起こった可能性のあるあらゆる仮説を報道してきた。その1つが、鎮静剤の過剰投与による事故死の可能性だ。

 マクカーン夫妻によると、ポルトガル警察は、母親のケイトさんが誤ってマデリンちゃんを死に至らせ、パニックを起こして遺体を遺棄したとの嫌疑をかけているという。(c)AFP