【10月20日 AFP】B-52爆撃機が8月30日、核弾頭を搭載した巡航ミサイルを載せたまま米国内を飛行していた問題について、手続きの機能不全と人為的ミスおよび規範の不順守が原因だったと、米空軍高官が19日に述べた。

 同高官は、「手続きの機能不全と人為的ミスにより、ノース・ダコタ(North Dakota)州マイノット(Minot)空軍基地から出されてはならない兵器が、機体に搭載されたままルイジアナ(Louisiana)州バークスデール(Barksdale)空軍基地まで運ばれてしまった」。両基地で兵器の管理規範が順守されず、詳細な注意がなされなかったことも原因であり、「それまで正常に機能していた手続きをきちんと踏まない怠慢さが、この前代未聞の事態を招いた」と述べた。

 また同少将は「6週間に及ぶ大規模な調査によって、これは単発の事件だと判明。また運ばれた兵器は、常に空軍の管理下にあった」と説明した。

 この事件の結果、これまでにマイノット空軍基地の司令官を含む、少なくとも4人の高官が解任されている。また、特定の関係者に対する必要な懲戒処分についてはさらなる調査によって究明するとしている。(c)AFP