【9月19日 AFP】米海兵隊は18日、2005年11月にイラクのハディサ(Haditha)で発生した米海兵隊員によるイラク民間人殺害事件に関する調査が不十分だったとして起訴されていたLucas McConnell大尉に対する起訴が取り下げられたと発表した。

 カリフォルニア(California)州南部のペンドルトン海兵隊基地(Marines Camp Pendleton)で行われた海兵隊の発表によると、同事件の調査をめぐるMcConnell大尉のすべての嫌疑が晴れたという。

 ハディサの民間人殺害事件はイラク駐留米軍による犯罪のなかでも最も悪質な事件とされ、同事件との関連で海兵隊員8人が起訴されている。うち4人が殺人罪、McConnell大尉を含む残り4人が事件の調査を十分に行わなかったとして職務怠慢の罪で起訴された。

 検察側は、2005年11月19日に海兵隊員1人が道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発で死亡したことに対する報復として、海兵隊員が非武装の男女や子どもを射殺したと主張していた。

 海兵隊は当初、道路脇爆弾により民間人15人が死亡したとの記者発表を行っていたが、後に、この情報が誤りであることを認めた。

 これまでに、殺人罪で起訴された4人のうち2人について起訴が取り下げられている。さらに1人に対する起訴取り下げが提案されており、これが実現すると、引き続き刑事罰が問われるのはFrank Wuterich二等軍曹のみとなる。(c)AFP