【9月11日 AFP】（一部更新）ポルトガル南部の保養地プライアダルス（Praia da Luz）で英国人の女児マデリン・マクカーン（Madeleine McCann）ちゃん（当時3）が失踪した事件で、ポルトガルの警察当局は10日、「マデリンちゃんの両親のレンタカーに付着していた血痕がマデリンちゃんのDNAと一致した」との報道を否定した。

　この報道は、英国の一部メディアが英国の調査機関フォレンジック・サイエンス・サービス（Forensic Science Services、FSS）の専門家の話として報じたもの。警察署長は、前週に英国の研究所からDNA鑑定結果を受け取ったとした上で、「一致したとは断定できない」と地元RTPテレビに対し語った。

　血痕は、マデリンちゃんが失踪して25日後、父親のジェリー・マクカーン（Gerry McCann）さんと母親のケイト・マクカーン（Kate McCann）さんが借りていた車の中から検出された。

　さらにポルトガルの警察当局、マデリンちゃんの父親のジェリー・マクカーン（Gerry McCann）さんと母親のケイト・マクカーン（Kate McCann）さんを11日までに書類送検すると発表した。

　大衆紙デーリー・ミラー（Daily Mirror）が警察関係者の話として伝えたところでは、母親のケイトさんはすでに事情聴取を受けているという。この関係者によると、科学捜査の結果、マデリンちゃんは行方不明になった夜にアパートで誤って殺害され、その後遺体が運び出された可能性があるとしている。

　デーリー・ミラーはこの警察関係者が「70％一致したとか80％一致したとか、そういう報道がなされているが、FSSはそういう分析はしない。完全に一致するか否か、事件に重大な関係があるか否かだ。そして今回は重大な関係がある」と語ったと伝えた。(c)AFP