【8月24日 AFP】軍部を後ろ盾にするバングラデシュ政府は23日を祝日と定め、全国6主要都市に発令している無期限の夜間外出禁止令を3時間解除した。過去3日間の暴動による緊張を緩和する狙いとみられる。

 夜間外出禁止令が一時的に解かれた6都市の1つ、ダッカ(Dhaka)では、警察の車両がパトロールにあたり、3時間の休止時間後に家に戻るよう拡声器で人々に呼び掛けた。

 バングラデシュは、昨年の不正選挙疑惑が原因で数か月にわたる暴動が続き、1月から非常事態宣言下にある。ダッカ大学(Dhaka University)からの治安部隊撤退を要求する学生の抗議活動を発端に、22日から各地に飛び火した暴動で1人が死亡、多数が負傷したことを受け、夜間外出禁止令が同日日没前に発令されていた。

 警察は交差点に検問所を設置、軍の兵士も路上のパトロールを行い、主な商業地域のオフィスや店舗などは連日閉鎖されている。警察によると、ダッカの国際空港では、到着した数千人の旅客が足止めされたという。

 政府は事態の沈静化を繰り返し呼びかけている。(c)AFP/Helen Rowe