【8月23日 AFP】米テキサス(Texas)州ハンツビル(Huntsville)で22日、1976年に米最高裁が死刑制度を復活させて以降で400人目の死刑が執行された。テキサス州刑務局が同日午後6時20分、薬物投与によりジョニー・コナー(Johnny Conner)死刑囚の刑を執行したと発表した。

 死刑制度の復活後、全米で執行された死刑1091件のうち3分の1以上がテキサス州で行われている。死刑制度について他州が沈黙を守る中、テキサス州はコナー死刑囚以前に全米で今年行われた死刑34件のうち約3分の2となる20件を執行している。

 米国では12州が死刑を廃止、4州は死刑制度を維持しているものの執行はしていない。14の州では死刑執行数は5件以下となっている。

 今月初め、欧州連合(EU)はテキサス州のリック・ぺリー(Rick Perry)知事に対し、予定されている死刑執行を見合わせるよう求めた。しかし、ペリー知事は「18世紀に独立を宣言した米国に対する的外れな要請だ」と述べてEUの要請を拒絶している。(c)AFP