ロシアの処刑ビデオ、深まる謎
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【8月16日 AFP】モスクワに拠点を置くネオナチ組織National-Socialist Society(NSS)の「軍事部門」を名乗るグループが12日、1人の男性が首を切断され、別の男性が射殺される映像をインターネット上で公開した。同グループは14日夜、ビデオ声明で「ロシア国内の有色人種とそれを支援するロシアの官僚に対する武装闘争の始まり」を宣言している。
この映像は12日にlivejournal.comのオンライン日記で発見されたもので、森の中で覆面をした2人組が、ナチスの旗の前でタジキスタン人とダゲスタン人を処刑する内容。
NSSは軍事部門の存在を否定しているものの、このような行動を起こすことに理解を示し、ネオナチに対する当局からの取り締まりが厳しい現状では予測できたことだとしている。
警察当局はこのビデオを本物だと見て捜査を始め、ビデオの分析や関係各国にも協力を要請している。
ロシア南部Adygeaの警察関係者が、国営ロシア通信(RIA)に語ったところによると、国家社会主義思想の信奉者だという一人の学生が警察に出頭して、民族間の対立をあおるため、2年間にわたってこのビデオを含むさまざまな資料をインターネット上に流していたと述べたという。
ビデオが公開されて3日が経過したが、ビデオの出どころや実行犯に関する謎は深まるばかりだ。
ロシアにおける外国人に対する犯罪を調査している団体によると、2007年にロシア国内で民族主義者の攻撃にあった被害者は34人の死者を含む280人に上り、前年の同時期に比べ21%も上昇している。(c)AFP/Stephen Boykewich
この映像は12日にlivejournal.comのオンライン日記で発見されたもので、森の中で覆面をした2人組が、ナチスの旗の前でタジキスタン人とダゲスタン人を処刑する内容。
NSSは軍事部門の存在を否定しているものの、このような行動を起こすことに理解を示し、ネオナチに対する当局からの取り締まりが厳しい現状では予測できたことだとしている。
警察当局はこのビデオを本物だと見て捜査を始め、ビデオの分析や関係各国にも協力を要請している。
ロシア南部Adygeaの警察関係者が、国営ロシア通信(RIA)に語ったところによると、国家社会主義思想の信奉者だという一人の学生が警察に出頭して、民族間の対立をあおるため、2年間にわたってこのビデオを含むさまざまな資料をインターネット上に流していたと述べたという。
ビデオが公開されて3日が経過したが、ビデオの出どころや実行犯に関する謎は深まるばかりだ。
ロシアにおける外国人に対する犯罪を調査している団体によると、2007年にロシア国内で民族主義者の攻撃にあった被害者は34人の死者を含む280人に上り、前年の同時期に比べ21%も上昇している。(c)AFP/Stephen Boykewich