【7月11日 AFP】医療スタッフが行った輸血でリビア人児童数百人がエイズ(HIV/AIDS)に感染、数十人が死亡した事件で、リビア最高裁判所は11日、被告の外国人看護師ら6人に対し求刑通り、死刑判決を宣告した。

 パレスチナ人医師1人とブルガリア人看護師5人の被告に対する最高裁の宣告は、リビアの首都トリポリ(Tripoli)の同裁判所でわずか5分で終了した。被告は出廷していなかった。

 被害者児童の家族・遺族らと、リビア、ブルガリア両政府が設立した特別基金との間で補償協定が成立したことが前日、発表されたばかり。欧州連合(EU)の支援に下に進められた和解交渉により、犯罪者引き渡し条約に基づくブルガリアでの服役への減刑が期待されていた。11日の最高裁判決が、補償と和解に与える影響は明らかでない。

 被告らは1999年2月に逮捕されて以来8年間、リビアの刑務所に収監されているが、一貫して無罪を主張してきた。(c)Imed Lamloum