【7月10日 AFP】米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)は9日、中国雑技団「チャイニーズ・スター・アクロバット(China Star Acrobats )」の団員20人を強制労働させていた疑いで、中国人男性3人を前週ラスベガス(Las Vegas)で逮捕したことを明らかにした。

 FBIによると、事件は同団の通訳を務めていた中国籍女性が、自身や団員たちが強制労働させられていると当局に訴えたことで発覚。これをうけ、FBIはラスベガスの容疑者宅を家宅捜索し、団員14人の身柄を保護した。当局は14人を人身売買の被害者と断定。容疑者中国人男性3人を逮捕した。

 団員はパスボートやビザを没収されたうえに、わずかな食事しか与えられていなかったという。給料も支払われず、1部屋に6人での生活を強いられていた。常に「執行人」に監視され、「逃亡すれば自分たちだけでなく中国の家族にも危害を加える」と脅迫されていた。また、公演がないときは掃除や庭の手入れなどの仕事もさせられていたという。(c)AFP