【6月29日 AFP】ロンドン中心部で29日未明、車両爆弾とみられる乗用車が発見された事件で、ロンドン警視庁テロ対策本部のその後の捜査により、殺傷能力の高い爆弾だったことが判明。

 対策本部によれば、「ガソリンや釘が使用されており」、現時点で犯人を断定することは不可能だが、爆発すれば「多数の犠牲者が出た」危険性が高かったことを明らかにした。

 警視庁の発表を前にゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相は、「新内閣の最初の仕事は国民の安全を確保することだ」と語った。

 ブラウン首相はさらに、今回の事件は英国が「依然として深刻かつ継続的な脅威にさらされている」あかしであると指摘。国民に対し常に警戒を怠らぬよう呼びかけると同時に、「今後数日間は特に厳重な警戒態勢を維持するよう内閣に訴える」とも述べた。

 また首相は、ジャッキー・スミス(Jacqui Smith)内相を議長として、有事対応の緊急会議「Cobra」を収集することも明らかにした。緊急会議を前にしたスミス内相は首相同様、国民に警戒態勢を呼びかけている。
 
 当初予定では、ブラウン首相は同日、閣僚らと共に今後の政策方針を話し合うことになっていた。(c)AFP