【6月22日 AFP】オーストリアのウィーン(Vienna)空港で21日、ラトビアの首都リガ(Riga)から到着した女性が預けたバッグの重量が増えていることに気づき、中身を調べたところ、この乗客の持ち物ではない現金約30万ドル(約3700万円)が詰め込まれているのに気づき、現地警察に通報した。

 オーストリアのテレビ局の報道によると、現金はラトビアの中央銀行であるラトビア銀行(Bank of Latvia)がラファイゼン銀行(Raiffeisen Bank)のウィーン本店に輸送する440万ユーロ(約7億3000万円)の一部。現金は、かばん3つに分散して輸送する途中だった。

 リガ空港で輸送かばんから現金を奪った犯人は、慌てていたため、100ドル紙幣数千枚を、誤って女性が空港で預けた手荷物に詰めこんだところ、荷物はそのまま機内に積み込まれたものとみられる。

 オーストリア警察では、女性が現金を警察に届けていることから、この女性が事件に関与している可能性は一切ないとしている。(c)AFP