【6月17日 AFP】1998年~1999年のコソボ(Kosovo)紛争時に戦争犯罪に関与したとして旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(International Criminal Tribunal for the Former YugoslaviaICTY)が起訴して行方を追っていた元セルビア治安部隊の最高責任者、Vlastimir Djordjevic被告(58)がモンテネグロ国内で逮捕された。戦犯法廷関係者が17日、AFPに明らかにした。

 Djordjevic被告は、セルビア各地でコソボのアルバニア系住民数百人の遺体が埋葬された集団墓地が見つかった2001年にロシアに逃亡したと見られていた。

 同被告はコソボ紛争当時、セルビアの内務副大臣と国内治安部隊の最高責任者を務め、2006年3月、ICTYで公判中に獄中で死亡した旧ユーゴスラビアの故スロボダン・ミロシェビッチ(Slobodan Milosevic)元連邦大統領に従っていた。

 Djordjevic被告は、既に旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で公判中のMilan Milutinovic元セルビア大統領ほか5人の元セルビア政府高官とともに、コソボ紛争時の人道に対する罪と戦争犯罪について罪が問われている。(c)AFP