【6月14日 AFP】中国で14日、「ネット中毒」の16歳少年が、インターネットカフェに行く金をもらえなかったという理由で、母親を刺殺、父親に重傷を負わせる事件が起きた。

 新京報(Beijing News)が伝えたところによると、事件が起こったのは12日午後。広州(Guangzhou)にある自宅アパートで、少年が母親にネットカフェに行く金を要求したところ拒否されたため、少年は台所にあった包丁で母親を刺して死亡させた。

 少年はさらに帰宅した父親の頭を、3度にわたって刺した。父親は病院に運ばれたが、容体は安定しているという。少年は現場から逃走したが、翌日早朝、地元警察に発見された。

 少年は、「政治家か経済学者になる夢を、両親に邪魔されていると感じ、1か月以上前から両親の殺害を計画していた」という。また、取り調べに対して「両親の殺害が、自分を解放する唯一の手段だった」と話している。

 少年は最近インターネットに熱中し、ネットができる地元の店で長時間過ごしていた。(c)AFP