【6月3日 AFP】パキスタンで2日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領に停職処分を下されたイフティカル・ムハンマド・チョードリー(Iftikhar Mohammad Chaudhry)最高裁長官が先頭に立ち、数千人の野党支持者とともに抗議デモを行った。チョードリー長官は3月9日に職権乱用を理由に停職処分を受けている。

 同長官に対する処分が下されてからのものとしては最大規模となった今回のデモでは、数百台の車両が車列を構成、人々は口々に「ムシャラフは退陣しろ!」と叫び、完全な民主化への回帰を求めた。

 長官の処分は、大統領の司法権における影響力の維持が目的であるとされ、憲法上2007年までとされている大統領の陸軍トップの地位継続が狙いであると有識者は見ている。

 1日には陸軍最高司令官がムシャラフ大統領への全面的な支持を表明しており、抗議活動については、「パキスタンを発展の途からそらすものである」と批判している。(c)AFP