【サンフランシスコ/米国 25日 AFP】アップル(Apple)幹部へのストックオプション(自社株購入権)不正付与問題で提訴された元最高財務責任者(CFO)フレッド・アンダーソン(Fred Anderson)氏は24日、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)最高経営責任者(CEO)に対して「会計上の問題」をあらかじめ警告していたと語り、同CEOの事件への関与を示唆した。

 米証券取引委員会(SEC)は同日、アップル幹部へのストックオプション(自社株購入権)不正付与問題で、元法律顧問ナンシー・ハイネン(Nancy Heinen)氏(50)とアンダーソン氏(62)を提訴した。ハイネン氏はストックオプションの帳簿を操作し、アンダーソン氏はこの事実を黙認したとしている。

 同社の広報担当者Steve Dowling氏はAFPのの取材に対し、「SECはアップルもその従業員も提訴していない」と述べ、ジョブズ氏が提訴されていない事実を強調した。さらに、アップルが捜査に「迅速、広範かつ積極的に協力した」ことにより、SECから同社を提訴しない方針を伝えられたことを明らかにした。

 写真は、アップルのロゴ。(c)AFP/JOEL SAGET