友人の目前でワニに襲われる、豪男性
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【8月26日 AFP】(一部更新)オーストラリア北部特別地域(Northern Territory、北部準州)で24日、川で泳いでいた男性(26)が友人らの目の前で巨大なワニに襲われ、水中に引きずり込まれる事故があった。地元警察当局は26日早朝、男性の遺体を発見したと発表した。
この男性、ショーン・コール(Sean Cole)さんは、州都ダーウィン(Darwin)から北に約110キロにあるリゾート施設「マリーリバー・ウィルダネス・リトリート( Mary River Wilderness Retreat)」で友人の誕生パーティーに参加中、川に飛び込んで泳ぎ始めた。もう1人の友人も後に続き、少なくとも15人の友人たちがその様子を見ていたところ、体長5メートル近くあるワニがコールさんにかみついたという。
一緒に泳いでいた友人は無事だった。
一部報道によると、この施設では利用者に対し、ワニが多数生息しているとして水辺に近づかないよう注意しているが、男性は遊泳禁止の警告を無視して川に入ったとみられる。地元メディアによると、問題の川では3週間前の調査で体長4メートル以上のワニが4匹、3メートル以上のワニが10~12匹いるのが確認されていたという。
国立公園・野生動物局のレンジャーは、既に4匹を殺害し、この中にコールさんを襲ったと考えられる1匹も含まれていると豪ABCラジオに説明した。
北部特別地域でよく見られるイリエワニ(Saltwater crocodile)は、体長7メートルほどまで成長し、体重は1トンを超えることもある。1970年代から保護下にあり、個体数が近年増加している。同時に人間が襲われる事例も増えており、昨年11月には7歳の女児が、同12月には9歳の男児が、いずれも北部特別地域で行方不明になっている。(c)AFP