着陸失敗のアシアナ機、衝突の1.5秒前に中止要請 米運安委
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【7月8日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)発アシアナ航空(Asiana Airlines)のボーイング(Boeing)777型機が米サンフランシスコ国際空港(San Francisco International Airport)で着陸に失敗した事故で、米運輸安全委員会(National Transportation Safety Board、NTSB)は7日、事故機は目標速度を「大幅に下回る」速度で滑走路に接近していたと発表した。また、操縦士らは事故発生のわずか1.5秒前に着陸中止を要請していたという。
NTSBのデボラ・ハースマン(Deborah Hersman)委員長は、同空港で記者会見し、管制官は事故機から「着陸復行の要請」を受け取ったと明かした他、同機が失速しつつあった可能性を示唆した。
同委員長によると、着陸体勢に入った際、スロットル(絞り弁)が機能せず、飛行速度が目標の137ノットを大幅に下回っていたことが、データにより示唆されたという。また、当時の空港周辺の天候は良好で、視認進入の許可が下りていたとも加えた。
6日に発生した同事故により、10代の中国人少女2人が死亡した他、182人が負傷。うち40人が重傷を負った。
ハースマン委員長によると、事故発生の1.5秒前、乗員の一人から、機体を上昇させて着陸をやり直す「着陸復行」を要請する声が上がっていたことが分かった。NTSBの調査チームは今後、約1週間にわたり同空港で調査に当たる予定で、「現在の時点で事故原因を絞るのは時期尚早」と同委員長は述べている。(c)AFP