【5月8日 AFP】(一部更新、写真追加)メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)郊外の高速道路で7日、タンクローリーが爆発し、近隣の住宅地に落下、火災などにより少なくとも24人が死亡し、数十人が負傷した。

 爆発は、首都北郊にあるエカテペク(Ecatepec)のサンペドロハロストク(San Pedro Xalostoc)地区で同日未明に発生。当局によると、車15台と家屋40棟が被害を受け、少なくとも36人が負傷。死者には子ども10人が、負傷者には子ども8人が含まれるという。

 タンクローリーが2つ搭載していたタンクの1つは、高速道路の近くにある住宅地に落下。地元住民によると、落下地点近くに住んでいた夫婦と、6歳と12歳の子どもが亡くなった。第1タンクは運転部に接続されたままで、二次災害を防ぐためガソリンを抜く作業が当局により行われていた。現場では、事故の原因を解明するべく捜査官らが検証を行っている。

 メキシコ市では、交通渋滞が大きな問題になっている。当局の発表によると、交通事故による死者数は年間2万4000人以上に上る。専門家はこれまでにも、危険物の運搬トラックによる事故発生の恐れを警告してきた。(c)AFP/Yemeli ORTEGA LUYANDO