【4月28日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)近郊、サバール(Savar)で起きた縫製工場などが入るビルの崩壊事故で、がれきの下敷きになった人たちの救出にあたっていた消防当局は28日、生存者の捜索打ち切りを決定した。同日午後から現場に重機を投入し、がれきの撤去作業を開始した。この事故ではこれまでに、363人の死亡が確認されている。

 現場では、事故発生から90時間以上が経過した前夜から今朝にかけて4人が救出された。未明にはまだがれきの下から助けを求める声が聞こえていたが、それも聞こえなくなったもようだ。

 消防当局者はAFPに対し、生存者が残っている可能性はなくなったようだと述べ、「われわれと軍は、本日の昼からクレーンなどの重機を使い、がれきやコンクリートの厚板などを引き上げ、撤去することを決定した」と説明した。

 救助隊はこれまで、クレーンを使えばコンクリートの塊が崩れ、生き埋めになっている人たちの生命を危険にさらすとして、カッターやドリルなどの手で持つ工具を使って救出活動を行っていた。(c)AFP/Munir Uz Zaman