【4月26日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)近郊にある衣料縫製工場などが入るビルが倒壊した事故で、発生から1日が経った25日、数十人の生存者ががれきの中から見つかった。だが事故による死者は増え続けており、これまでに256人が遺体で発見された。

 軍の報道官は当初、倒壊したビル内の1室から40人の生存者が見つかったと発表し、現場に集まった被害者の親族はその知らせを聞いて大きな歓声を上げた。だがその後、生存者数は24人と訂正された。

 崩れたコンクリートの隙間からは叫び声が聞かれており、救出を待つ生存者はさらに多くいるとみられる。だが現場からは遺体が次々と発見されており、死者数は25日中にほぼ2倍に膨れ上がった。依然として数百人が行方不明になっている。

 消防局長がAFPに語ったところによると、救助隊が投光装置と懐中電灯を使いながらがれきの隙間を腹ばいで進み、現地時間の25日午後11時30分(日本時間26日午前2時30分)、女性縫製作業員3人を救出した。また「倒壊したビルの中に、多くの人が閉じ込められている数か所の空洞があるのを特定しており、人々の叫び声も聞こえる。その人たちには食料と水、空気を供給した」と述べた。これまでに約1500人の生存者を助け出したという。(c)AFP/Shafiq Alam