【4月5日 AFP】(一部更新)インドの経済の中心都市ムンバイ(Mumbai)近郊で4日夜、建設中の7階建てビルが崩壊し、警察によるとこれまでに38人の死亡が確認された。現場では積み重なったコンクリートや絡み合う鉄筋を取り除きながら夜を徹して救出作業が続けられ、幼児2人を含む50人以上が助け出されたが、まだがれきの下に埋まったままになっている人がいる恐れがあるという。

 地元警察によると、ビルは一部が崩れ始めた後、全壊した。犠牲者には女性7人、子ども9人が含まれているという。犠牲者の多くは、未完成のビル内に住み込みで働いていた建設作業員とその家族とみられる。

 地元当局者はAFPの取材に、崩壊したビルは建設許可を得ていなかったと話した。現場は中産階級が多く住む近代的な住宅地で、付近では他にも新たに建設中のビルが複数あり、当局では調査を行うとしている。

 ヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)は地元当局者の話として、崩壊したビルは建築材に粗悪品を用いるなど建設基準に違反していた可能性があると伝えている。(c)AFP