【1月14日 AFP】イタリア・ジリオ(Giglio)島近くでクルーズ船「コスタ・コンコルディア(Costa Concordia)号」が座礁して32人が死亡した事故から13日で1年になった。

 ジリオ島では追悼式典が行われ、犠牲者の遺族や事故の生存者、島の住民らが参列し、船の汽笛や教会の鐘が鳴る中、犠牲者を悼んだ。事故当時コスタ・コンコルディア号には70か国の4229人が乗船していた。犠牲者のうち2人の遺体がまだ見つかっていない。

 フランチェスコ・スケッティーノ(Francesco Schettino)船長や運航会社幹部3人など10人が取り調べを受けているが、裁判が始まるのは数か月後になる見込みだ。

 ほぼ横倒しになった状態でいまだに現場にある船体は再浮上させ、別の場所にえい航してスクラップにすることになっている。サルベージ会社によると、約3億ユーロ(約360億円)をかけて行われる一連の作業は9月には終わる見通しだという。(c)AFP/Ella Ide