【8月16日 AFP】オーストリアで14日、登山中に氷河のクレバス(割れ目)に転落した70歳のドイツ人男性が、転落から1週間後に救出された。体は冷え切り消耗してはいるが、かすり傷程度の軽傷ですんだという。

 男性が救助隊に語ったところによると、男性が登山を開始したのは1週間ほど前で、標高3000メートル付近で深さ20メートルのクレバスに転落した。男性の靴にはアイゼンが装着されていなかった。男性が助けを求める叫び声を聞いたほかの登山家たちが、救助隊に通報し救助に至った。

 男性は救出後、ヘリコプターでオーストリア西部インスブルック(Innsbruck)の病院に搬送された。

 警察では男性がクレバスの中で1週間も生存できたのは信じられないことで、「非常に幸運だった」と話している。(c)AFP