グレートバリアリーフ近くで貨物船が漂流
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【5月20日 AFP】オーストラリアの沖合にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)付近を18日から漂流し、サンゴ礁への影響が懸念されていた香港船籍の貨物船のもとに20日、豪えい航船が到着した。
上海(Shanghai)を出航した全長186メートルの貨物船「ID Integrity」(4万5000トン)は18日、クイーンズランド(Queensland)州ケアンズ(Cairns)北方の海上でエンジンが故障。漂流を続ければグレートバリアリーフに衝突する恐れが出ていた。
20日になって商業えい航船の「PT Kotor」が、コーラル海(Coral Sea)上を漂流する同貨物船のもとに到着。豪海洋安全局(Australian Maritime Safety Authority、AMSA)によると、貨物船への引き綱の設置が完了し、アウターリーフ(Outer Reef)から低速度で離れつつ大型のえい航船の到着を待っているという。
貨物船を所有する会社は、船には荷物が積まれておらず汚染物質の流出も起きていないとしつつ、「環境への影響を防ぐため、あらゆる対策を講じる」と述べている。(c)AFP/Madeleine Coorey