チェルノブイリ、耐用100年の新シェルター建設開始
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【4月27日 AFP】史上最悪の放射能漏れを起こした旧ソ連のチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所の爆発事故から26年を迎えた26日、現地では放射性物質を永久的に密封する新シェルターの建設が始まった。
1986年4月26日、試験運転中のチェルノブイリ原発で起きた爆発事故では、放射性物質がヨーロッパ全域に拡散し、特に現在のベラルーシ、ウクライナ、ロシアの国土はひどく汚染された。事故当時、急遽建設されたコンクリートと鋼鉄製の「石棺」には既にひびが入っており、これを覆う新しいシェルターの建造資金が世界各国から集められていた。
「新安全閉じ込め設備(New Safe Confinement)」と呼ばれるアーチ型の新シェルターは、重さ2万トン、幅257メートル、耐久年数は100年で、原子炉内での汚染除去作業を安全に行うための最新設備が備わっている。
建設費は9億9000万ユーロ(約1050億円)と見込まれ、2015年に完成予定。汚染除去作業にかかる費用は最大15億ユーロ(約1600億円)にも上ると見られている。(c)AFP/Dmytro Gorshkov
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「新安全閉じ込め設備(New Safe Confinement)」と呼ばれるアーチ型の新シェルターは、重さ2万トン、幅257メートル、耐久年数は100年で、原子炉内での汚染除去作業を安全に行うための最新設備が備わっている。
建設費は9億9000万ユーロ(約1050億円)と見込まれ、2015年に完成予定。汚染除去作業にかかる費用は最大15億ユーロ(約1600億円)にも上ると見られている。(c)AFP/Dmytro Gorshkov
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