【12月30日 AFP】ノルウェー国境に近いロシア北西部ムルマンスク(Murmansk)州の造船所で29日、修理中の原子力潜水艦で火災が発生した。火災は大規模な消火作業の末に鎮火した。武器類は事前に撤去されており、放射能漏れの危険もないという。

 国営ロシア通信(RIA)が国防省報道官の話として報じたところによると、火災が起きたのはロシアの主要海軍基地に近いロスリャコボ(Roslyakovo)の造船所に係留されていた原子力潜水艦「エカテリンブルク(Yekaterinburg)」(1万1740トン)で、火は5時間近く燃え続けた。再出火を避けるため、現在、潜水艦は水中に沈めたままだという。

 修理作業で造船所に入る前に、核弾頭やロケット類は「エカテリンブルク」から取り外されており、原子炉もかなり前から停止しているため、国防省では放射能漏れの危険はないと説明している。

 火災の原因は不明だが、ロシア軍当局は犯罪の可能性も視野に調査を開始したという。(c)AFP