【11月17日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信によると、北部甘粛(Gansu)省で16日朝、定員を大幅に超過した幼稚園の送迎バスとトラックが正面衝突し、園児18人と教師、バスの運転手の計20人が死亡した。事故を受けて中国教育省は、全国の教育当局と学校・幼稚園に対し、送迎バスの安全性を確認するよう命じた。

 新華社が地元当局の発表として伝えたところによると、事故を起こした送迎バスは地元幼稚園の小型バスで、定員9人に対し、64人が乗車していた。中国中央テレビ(China Central TelevisionCCTV)によると、44人が負傷し、うち12人は重傷だという。一方、人民日報(People's Daily)によるとトラックの運転手は警察に拘束された。

 中国では自動車の定員には厳しい規則があるが、学校などへの送迎バスはすし詰め状態になることが多く、特に地方ではその傾向が強い。

 9月にも、警察が子ども64人が乗った送迎バスに停車を命じ、運転手を「深刻な定員超過」で訴追する事件があった。報道によればこのバスは8人乗りだったが、大勢を乗せるために座席の大半が取り払われていたという。(c)AFP