【11月5日 AFP】中国河南（Henan）省の炭鉱で、3日に発生した落盤事故で坑内に閉じ込められていた作業員45人が5日、無事救出された。

　救出作業を生中継した中国中央テレビ（China Central Television、CCTV）によると、同省の三門峡（Sanmenxia）市にある炭鉱での事故当時、坑内には74人がいたが、これまでに8人の死亡が確認されていた。また先に21人が救出されていた。

　救出にあたり、救急隊は深さ数百メートルのトンネルを掘らなければならなかった。CCTVの中継によると、事故発生から36時間以上を経て作業員たちが坑道のメインリフトに現れた。全員疲れた表情で、顔はすすで汚れていた。坑内用のヘッドランプを着用したままの作業員もいた。救助隊員に支えられていた人もいたが、ほとんどの作業員は自力で歩くことができた。

　中国では炭鉱や鉱山の事故が多いが、閉じ込められた作業員たちが今回のように多数生還することは珍しい。新華社（Xinhua）通信によると、マグニチュード（M）2.9の弱い地震が起きたしばらく後に落盤が発生し、作業員たちは閉じ込められた。地震が直接、落盤の引き金になったのかどうかは明らかになっていない。(c)AFP