【11月2日 AFP】九州電力(Kyushu Electric Power)は2日、前月4日にトラブルで自動停止し、1日夜に運転再開された玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の4号機で、発電が再開されたと発表した。

 玄海原発広報によると、4日には通常の出力レベルに復帰する見込み。東京電力(TEPCO)福島第1原発事故を引き起こした3月11日の東日本大震災後に止まった国内の原発が再稼動したのは初めて。

 九州電力は、再稼働前に「ストレステスト(耐性評価)」が課される定期点検のために停止した他の原発と玄海原発4号機は状況が異なると説明している。玄海4号機の再稼動は、世論の深い不信に直面している原発業界にとって弾みになると捉えられている。
 
 共同通信(Kyoro News)によると、玄海原発4号機は10月4日に復水器に「異常」が生じた後、停止していた。監督官庁を率いる枝野幸男(Yukio Edano)経済産業相は人為的なミスによるものとしていた。

 枝野経産相は1日、国の規制機関が手順が妥当であることを確認したとし、「最終的に稼働するかどうかは地元と協議した上で事業者(九州電力)が決めること」と発言した。佐賀県の古川康(Yasushi Furukawa)知事は、「国が認めた」として再稼動を容認した。 (c)AFP/Huw Griffith

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