【8月5日 AFP】韓国で、猫を助け出そうとして殉職した消防士を、国立墓地に埋葬すべきだとの声が高まっている。

 北東部の束草(Sokcho)の消防署に勤務していた、29歳のキム・ジョンヒョン(Kim Jong-Hyeon)さんは前週、ビル内に閉じ込められた猫を救おうとした際、高所から転落して命を落とした。

 韓国の法律では、消火活動か人命救助で殉職した消防士は国立墓地に埋葬されることになっているが、キムさんの場合は微妙な事例だ。というのも、救助しようとしていたのが人間ではなく猫だったからだ。

 だが、インターネット上には、キムさんは消防士としての任務の一環として、住民の要請に応じ猫を救助したのだから、国立墓地埋葬に値するとの意見があふれ、動物愛護団体も、キムさんの国立墓地埋葬を求める嘆願運動を開始した。

 さらに、「言葉をしゃべれない猫にかわって、キムさんへの謝意を示すために」、妊娠しているキムさんの妻に160万ウォン(約12万円)を届けた団体もある。(c)AFP