【8月3日 AFP】前月23日に中国浙江(Zhejiang)省で高速鉄道が追突・脱線し、死者40人を出した事故の影響で、2大都市・北京-上海間の高速鉄道路線は、時に7割前後が空席という状態に陥っている。

 上海紙、新聞晩報(Shanghai Evening Post)によると、総工費330億ドル(約2兆5500億円)をかけ、中国共産党結成90周年記念日の前日に開通した北京-上海間の高速鉄道では、出発時刻になっても700枚の乗車券が余っている状況だという。

 中国鉄路カスタマーサービスのデータによると、週明けの1日に上海を出発した高速鉄道では10本以上で、乗車賃555元(約6600円)の2等席が少なくとも200席、埋まらないままだった。

 雷による電力消失、建設にからむ汚職疑惑、そして浙江省での事故というトラブルが相次いだ高速鉄道の安全性には、大きな疑問が投げ掛けられている。(c)AFP

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