【7月11日 AFP】インドで10日、2件の列車事故が相次いで発生し、警察によるとこれまでに少なくとも63人が死亡、200人が負傷した。

 インド北部のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州では、地元報道によると乗客約1000人を乗せた列車が時速108キロメートルで走行中に脱線し、車両が折り重なって横転した。州警察幹部によれば63人の死亡が確認されたが、まだ客車内に閉じ込められている乗客がいるとみられるという。また、死者にはスウェーデン人男性1人が含まれているという。

 同州では前週にも列車がバスに衝突する事故があり、38人が死亡している。

 一方、北西部アッサム(Assam)州では列車で爆発があり、警察によると死者はなかったものの100人余りが負傷し、うち20人は重体だという。爆発の原因については、同地域で活発な分離独立派武装勢力の犯行かどうかはまだ不明という。

 インドの国営鉄道網は、新規参入の民間航空会社の激しい追い上げにあいつつも、1日あたり1850万人が利用する主要な長距離移動手段。これまで最悪の事故は、1981年に東部ビハール(Bihar)州で列車が川に沈んで約800人が死亡したもの。(c)AFP