【6月7日 AFP】読売新聞(Yomiuri Shimbun)は7日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故で、1~3号機の原子炉内の核燃料が溶融し、原子炉圧力容器の底を破った可能性があると、政府が国際原子力機関(IAEA)に報告すると伝えた。

 事故発生から間もなく3か月となるなか、日本政府は月内にIAEAに提出する報告書の準備を進めている。

 読売新聞によると日本政府は報告書の中で、1~3号機の燃料がメルトダウン(炉心溶融)した上で圧力容器の底を破って格納容器に達するメルトスルー(原子炉貫通)という現象を起こしたとの見解を示すとみられる。政府はこれまでメルトスルーの可能性を公式には認めていなかった。

 また報告書では、原子力安全・保安院(NISA)を経済産業省から独立させるなど、日本の原子力をめぐる安全体制を抜本的に見直す方針が示されているという。(c)AFP/Hiroshi Hiyama