【6月6日 AFP】中国南西部で前月末に相次いで発生した2件の炭鉱浸水事故で、合わせて21人の死亡が確認されたと、中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が6日伝えた。警察は炭鉱所有者ら4人を拘束した。

 貴州(Guizhou)省貴陽(Guiyang)の炭鉱で5月29日起きた事故では、これまでに5人の遺体が見つかった。8人が依然行方不明だが、当局は生存の見込みはないと判断、13人が死亡したと発表した。事故後の初期調査で、承認された図面どおりに炭鉱が建造されていなかったことが判明しており、事故の原因となった可能性が指摘されている。

 5月31日に貴州省と広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)との境にある違法採掘の炭鉱で起きた浸水事故では、閉じ込められた作業員8人全員の遺体が6月4日までに発見された。

 一方、湖南(Hunan)省双峰(Shuangfeng)の炭鉱でも3日、浸水事故が発生し、2人が死亡、5人が炭鉱内に閉じ込められている。

 中国の公式統計によると、同国では2010年に炭鉱事故で1日あたり6人以上に相当する計2433人が死亡している。(c)AFP