【6月6日 AFP】東京電力は5日、福島第1原子力発電所で増え続ける高濃度汚染水を入れる仮設タンクを計370基調達すると発表した。収容能力は合わせて4万トン以上。搬送は4日夜に始まり、8月中旬まで続く見通し。

 福島第1原発では現在、今月中旬に始まる汚染水の浄化作業に向け、仏原子力大手アレバ(Areva)などの浄化装置を設置する作業が行われている。浄化により汚染水の放射能レベルは約1万分の1まで下がると見られている。

 一方で、夏が近づく中、防護服を着用しての作業は厳しさを増している。東電によると、4日には作業員1人が胸の痛みを訴え、熱中症でダウン。5日には40代の作業員2人が熱中症で病院に搬送された。

 東電は工程表で、今年10月から来年1月の間に冷温停止状態に持っていくとの目標を示している。(c)AFP