求人は「宮城で運転手」・・・着いてみたら福島原発
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【5月9日 AFP】日雇い労働者が集まる大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県のトラック運転手の求人に応募して採用された男性が、実際には東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所での作業に従事していたことが明らかになった。西成労働福祉センターの星野智(Satoshi Hoshino)氏が9日、AFPの取材に答えた。
男性は60代で、東日本大震災後に、日当1万2000円で30日間の宮城県での10トンダンプ運転手の求人に応募し、採用されていた。
だが、男性が新たな職場に着いてみると、そこは福島第1原発だったという。男性はマスクや防護服を渡され、福島第1原発5号機と6号機に冷却水を供給するため、ポンプ車にホースをつなげる作業をまかされた。
最初の業務が終わった後、男性は西成労働福祉センターに電話し「原発のすぐそばだが、働き続けるべきなのかどうかわからない」と伝えた。その後男性は結局、30日間にわたって東電の監督下で原発での作業に従事したという。
星野氏によると、この男性を雇用したのは岐阜県中部の下請け業者。この業者は、震災対応に大勢の作業員を集めていたので、途中で混同してしまったと説明しているという。
また共同通信によると、同様の事例がもう一件あり、同じく60代の男性が、知らないうちに福島原発で働くことになっており、2週間にわたって作業に従事した。日当は当初の額の倍の2万4000円をもらっていたという。(c)AFP
男性は60代で、東日本大震災後に、日当1万2000円で30日間の宮城県での10トンダンプ運転手の求人に応募し、採用されていた。
だが、男性が新たな職場に着いてみると、そこは福島第1原発だったという。男性はマスクや防護服を渡され、福島第1原発5号機と6号機に冷却水を供給するため、ポンプ車にホースをつなげる作業をまかされた。
最初の業務が終わった後、男性は西成労働福祉センターに電話し「原発のすぐそばだが、働き続けるべきなのかどうかわからない」と伝えた。その後男性は結局、30日間にわたって東電の監督下で原発での作業に従事したという。
星野氏によると、この男性を雇用したのは岐阜県中部の下請け業者。この業者は、震災対応に大勢の作業員を集めていたので、途中で混同してしまったと説明しているという。
また共同通信によると、同様の事例がもう一件あり、同じく60代の男性が、知らないうちに福島原発で働くことになっており、2週間にわたって作業に従事した。日当は当初の額の倍の2万4000円をもらっていたという。(c)AFP