リビア避難民船が座礁、500人全員「奇跡」の救助 イタリア
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【5月9日 AFP】イタリア最南端のランペドゥーサ島(Lampedusa)沖の岩場で8日未明、リビアからの避難民を乗せた船が座礁し、約500人の避難民らが次々と暗い海に飛び込んだが、伊沿岸警備隊や地元漁師らの懸命の救助活動で全員が無事、救出された。
乗船していたのは、サハラ以南のアフリカやアジアなどからリビアに出稼ぎに来ていた外国人労働者で、女性や子どもも多数含まれていた。
沿岸警備隊によると、船が座礁した地点は浅瀬で引き波も強かったため、警備隊のボートは近寄ることができなかった。取材に応じた警備隊員の1人は、「最初の1人が飛び込んだのを見て、すぐにわれわれも飛び込んだ」と語った。「終わった後は抱き合って泣いたよ。海に飛び込んだ子どもたちのことばかり考えていた。全員を助けられたなんて本当に奇跡だ」
救助活動には地元の漁師たちも漁船の照明で周辺海域を照らして協力。また、住民らが救助された避難民のため食事や衣服、赤ちゃん用おむつやオモチャなどを提供したという。
ランペドゥーサは面積20平方キロのイタリア最南端の島。イタリア本土との距離よりも北アフリカに近く、リビア情勢の悪化を受けてこのところ続々と避難民が到着している。救出されたパキスタン人避難民は伊ANSA通信に、「砲撃が激しくて脱出するほかなかった。リビアの現状では他にわれわれに手段はなかった」と述べている。(c)AFP/Dario Thuburn
乗船していたのは、サハラ以南のアフリカやアジアなどからリビアに出稼ぎに来ていた外国人労働者で、女性や子どもも多数含まれていた。
沿岸警備隊によると、船が座礁した地点は浅瀬で引き波も強かったため、警備隊のボートは近寄ることができなかった。取材に応じた警備隊員の1人は、「最初の1人が飛び込んだのを見て、すぐにわれわれも飛び込んだ」と語った。「終わった後は抱き合って泣いたよ。海に飛び込んだ子どもたちのことばかり考えていた。全員を助けられたなんて本当に奇跡だ」
救助活動には地元の漁師たちも漁船の照明で周辺海域を照らして協力。また、住民らが救助された避難民のため食事や衣服、赤ちゃん用おむつやオモチャなどを提供したという。
ランペドゥーサは面積20平方キロのイタリア最南端の島。イタリア本土との距離よりも北アフリカに近く、リビア情勢の悪化を受けてこのところ続々と避難民が到着している。救出されたパキスタン人避難民は伊ANSA通信に、「砲撃が激しくて脱出するほかなかった。リビアの現状では他にわれわれに手段はなかった」と述べている。(c)AFP/Dario Thuburn