【4月18日 AFP】米国内の空港で管制官が勤務中に居眠りをし、航空機が自力着陸せざるを得ない事態がこのところ相次いで起きていた問題で、米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)は17日、シフトとシフトの間の休憩時間を1時間増やす対応をとると発表した。

 FAAによると、これまで管制官らの勤務と勤務の間に定められた空き時間は最低8時間だった。FAAは今後、これを9時間に増やすという。また、管制官同士のシフトの交換も制限し、休憩不足のまま勤務することを防ぐほか、日勤後に1日休んだ後、予定されていなかった夜勤シフトに入ることも禁じられる。

 FAAは声明で、「調査によると、1時間でも休みが増えれば仕事のパフォーマンスが向上し、疲労が和らぐとの結果が出た」と述べている。

 ここ数週間だけでも、発覚した管制官の居眠りの件数は6件に達している。

 科学者らは勤務中の短い仮眠を推奨しており、カナダや欧州の一部では実践されている。しかしレイ・ラフード(Ray LaHood)米運輸長官はフォックス・ニュース(Fox News)の取材に対し、「わたしの監督下では、給与をもらって昼寝をするなど許されない」とこの案を一蹴(いっしゅう)した。(c)AFP/Michael Mathes

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